概要

日時

平成28年3月6日(日)午前9時~正午

場所

沖縄県口腔保健医療センター 二階 大研修室

対象者

歯科医師・歯科衛生士・医師・保健師・医療従事者

講師

日本歯科大学新潟生命歯学部 歯科補綴学第1講座 主任教授 小出 馨

演題

『患者さんが喜ぶ義歯作り―見た目が良く,何でも美味しく食べられる―』

申込締切

平成28年2月29日(月) ※厳守

補足事項

※生涯研修ICカードを持参ください。

抄録

世界一の長寿国となり100歳を超えた高齢者が既に6万4千人に達した日本では、国民全体にしめる高齢者の割合が増え続け、今後さらに有床義歯の特に難症例の増加が必至です。ご高齢の患者さんにとって装着している義歯は、日々の生活の質を大きく左右し、その患者さんの心身の健康に、さらには人生そのものに大きく影響を及ぼします。
特に無歯顎者にとって総義歯は、咀嚼、嚥下、呼吸、発音、口腔感覚、姿勢維持、身体運動、審美性等の機能回復はもとより、前頭前野をはじめとする脳機能の活性化、生きることへの意欲の回復にまで影響し、人生の満足度の観点からも極めて大きな役割を果たしています。
また近年、患者さんから総義歯治療に対する機能と審美に関する具体的で高度な要望がはっきりと提示されるようになってきており、患者さんの義歯に対する意識が大きく変換してきていることを実感させられます。
一人一人の患者さん、特に条件の悪い難症例患者さんの期待にどこまで応えることができ、満足していただけるかが私達にとって大きな課題であり、患者さんに喜んでいただくには治療内容の更なる高度化が強く求められています。
今回の講演では、患者さんが満足して喜んで下さる義歯作りについて、特に"見た目が良く、何でも美味しく食べられる義歯作り"を達成するための臨床上のポイントを具体的にお示したいと思っています。また、種々の難症例に対して私達がチェアサイドとラボサイドの連携のもとに、各治療段階で的確で迅速な治療のために工夫している点も時間の許す限り盛り込んでお示します。これらの点をおさえると結果が出でやり甲斐が持てるし、臨床が楽しくなります。
歯科医師と歯科技工士の先生方に明日からの臨床で早速役立てていただければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。


日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学第1講座主任教授
日本歯科大学大学院新潟生命歯学研究科機能性咬合治療学主任教授
小出 馨