沖縄県歯科医師会とは
「全身の健康は、お口の健康から」を基本スタンスとして、
県民のお口の健康を守ることを使命としております。
基本理念
- 県民が生涯にわたって、日常生活において歯科疾患の予防に向けた取り組みを行うとともに歯科疾患を早期に発見し、早期に治療を受けることを促進する。
- 県民が、乳幼児から高齢期まで生涯を通して、各時期の特性に対し、口腔機能の状態並びに歯科疾患に応じた、適切かつ効果的な歯科口腔保健を推進する。
歯科医療の進歩・発展に伴い歯科衛生士の需要も広がりましたので、独自で、沖縄歯科衛生士学校を開校させております。
その多様性が顕著な今日平成19年より3年生を実施し社会のニーズに対応できるように努めております。
また、心身障がい者の歯科治療には、一般の開業医では、困難なケースも多いため、歯科医師会独自で、全身麻酔下歯科治療施術の対応可能な口腔衛生センター歯科診療所を設立し、平成26年4月より南風原町新川に移転し、口腔保健医療センターとして運営しております。
県民のむし歯の減少は、まず、乳幼児から始めることが大切です。
1歳半健診、3歳児健診、就学時健診、小学校、中学校、高等学校での歯科健診と連続した健診によってお口の健康管理は行われています。
今ここで、不足していることは、就学以降の未成年や成人以降のむし歯の健診の必要性です。最近は、企業の定期検診が行われるようになっています。
さらに、成人健診の項目にもむし歯と歯周病の検診項目が加えられていますが、その普及率はまだ十分とは言えない状況です。
これからは、全世代の歯科口腔衛生の健康を維持できたらという思いです。
口は 命の入り口 こころの出口
一般社団法人沖縄県歯科医師会のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
沖縄県歯科医師会は、1920年(大正9年)に設立され、2020年(令和2年)には100周年を迎えました。沖縄戦で壊滅的な被害を受け、その後の米国統治という他府県には無い時代にも翻弄されましたが、先人たちは「県民の歯を守る」という大きな使命感を持ち、力を合わせて今日へとつなげてきました。
その流れを汲んで、沖縄県歯科医師会は、3本の柱を活動の基盤としています。
1つ目は、「歯科衛生士学校」の運営です。 有能な歯科衛生士を育成し、地域医療の担い手として社会に送り出す事が目的です。歯科医療人としての基本的な技能と知識を身につけた歯科衛生士たちは、歯科医院、介護施設、地域での保健指導等、県内のいたるところで活躍しています。
2つ目は、「沖縄県口腔保健医療センター」の運営です。
先天的に障害を持った方ばかりではなく、脳梗塞や認知症、事故等で後天的に障害を持った方、一般の歯科医院での治療が困難な方の歯科治療や摂食嚥下指導、歯科保健指導を行っています。
3つ目は、様々な公益活動です。
乳幼児、小中高学校、事業所などの歯科健診を積極的に行ったり、毎年、各地で「デンタルフェア」を開催し口腔内に関わる啓発活動を続けています。コロナ禍でこの数年は集まっての開催は出来ていませんが、各地区でYouTubeやアニメ等の動画配信を行ったり工夫を凝らしたイベントが行われています。
今、本会が一番危惧している事は、沖縄県の3歳児の乳歯、12歳児の永久歯のむし歯数が、全国ワーストワンという事実です。これに対しては、本会だけではなく、家庭、学校、行政が一体となって取り組んでいかないとならない大きな問題です。家庭や学校における「フッ化物洗口」などの実践をこれまで以上に推し進めて行く必要があるかと思います。
最近では、口腔内を健康に保つ事が全身の健康(例えば、誤嚥性肺炎、糖尿病、早産・低体重児出産等)にも良い影響を与えるという事が広く知られるようになりました。県内でも「8020」達成者は増えてきています。
「県民の皆様に、生涯に亘り噛める喜び、話せる喜びをもって豊かな生活を送っていただくこと」を目標に、私たちは日々新しい歯科医学の習得と研鑽に努めています。
令和3年3月11日
沖縄県歯科医師会
会長 米須 敦子
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口は 生きるの一丁目 お口は命の入り口 心の出口
11月は、「歯科口腔啓発月間」「歯(は~)がんじゅう月間」です。
沖縄県では、平成31年3月「沖縄県歯科口腔保健の推進に関する条例」が施行され、推進計画が策定されています。
12歳児のむし歯本数は年々減少していました、しかし、昨年は0.4本増加しました。コロナ禍において、老若男女問わず、おいしく、楽しく、笑顔で、しっかり噛んで食べる機会が著しく減少し、むし歯や歯周病をはじめ、摂食、咬合、嚥下など口腔内の環境悪化が見受けられます。マスク生活や受診控えなどの生活環境の変化が原因で起こったと考えられています。
そこで歯科医院では、診療室や在宅においても、従来の感染対策をさらに強化し、安心して受診できる環境を整えて歯科診療を行い、「しっかり食べる」ことを実現し、健康的な生活への後押しになるよう取り組んでいます。
「ウイズコロナ」と言われる今だからこそ、「コロナがあっても大丈夫になった」ということではなく、これまでの経験と学びから「コロナがあるので緊張感を忘れずに診療を行う」というコンセプトのもと取り組んでいます。
11月17日、「食べる喜び」を通じて、咀嚼リハビリテーション、要介護高齢者の自立を実現するために全国で活動している河原英雄(かわはら ひでお)先生を招き、県民公開講座を沖縄県立博物館・美術館にて対面とオンラインでのハイブリッド開催いたします。
また、「歯(は~)がんじゅうデジタルフォトコンテスト」にて受賞された優秀作品3点の表彰式も併せて行います。
人生100年、笑顔で過ごすために、「食べる幸せ、噛める幸せ」を見直してみませんか。
是非多くの皆様にご参加いただきたいと思います。
令和4年10月20日
沖縄県歯科医師会
会長 米須 敦子
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口は 生きるの一丁目 お口は命の入り口 心の出口
令和6年度第76回九州歯科医学大会の開催にあたり、開催県を代表して一言ご挨拶申し上げます。
沖縄の10月は、「ミーニシ(新北風)」が吹き始め、長い夏が終わりを告げ、穏やかな快晴の日も多く、まだ気温が30度前後に上がることもありますが、非常に過ごしやすい季節です。本大会に際し、九州各県からお集まりいただいた多くの先生方に、心より歓迎申し上げます。今大会は無料で県民の皆様にもご参加いただけるように準備をしています。
昭和59年2月10日から12日にかけて、初めて沖縄で開催された「青い海・南の島の学会」をテーマにした大会から40年が経ちます。今年は、第76回大会を「歯科からみた食育~‘くすいむん’知っている」をテーマに掲げ、再び沖縄の地で開催できることを大変嬉しく思います。
基調講演では、日本歯科大学東京短期大学の小林隆太郎学長をお招きし、「生きること…食べる、話す、老いるを考えるー口腔健康管理の大切さ」についてご講演いただきます。
また、特別講演にはTOKYO2020オリンピック空手男子形の金メダリスト、喜友名諒氏に「空手から学んだこと」をテーマにお話しいただき、さらに団体演武の披露も予定しております。会場の皆様に、心地よい緊張感と感動をお届けできることと思います。
13日(日)には、那覇まつりも同時期に開催され、特に世界一の大綱挽が58号線の久茂地交差点を中心に行われます、勇壮な琉球文化をお楽しみいただき、ぜひご参加ください。
最後に、人生100年時代、「口腔健康管理」がますます重要になっていることを再認識する機会として、この大会が皆様にとって有意義なものとなることを心から願っております。 また、九州各県よりご参加いただきます多くの方々が親睦や交流を深めながら、沖縄の食文化や風習に触れ、実りあるひと時になりますことを願います。
2日間にわたる大会運営並びに厚生事業へのご尽力を賜りましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。九州歯科医学連合のさらなる発展を祈念し、ここにご挨拶とさせていただきます。
令和6年10月1日
沖縄県歯科医師会
会長 米須 敦子
所在地・アクセス
所在地 | 〒901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川218-1 |
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TEL | 098-996-3561 |
FAX | 098-996-3562 |
歴史・沿革
沖縄県歯科医師会は、1920年(大正9年)12月4日に当時13人の歯科医師が参集して設立したのが始まりです。そこから戦前・戦中・戦後と様々な困難を乗り越えて、組織作りに邁進して現在に至っております。
昭和36年には、国民皆保険制度が実施されましたが、沖縄県においては、施政権返還・異民族支配からの解放を待たねばなりませんでした。
医療保険の実施は、本土復帰と同時に施工されました。
昭和50年に、浦添市港川に歯科医師会館、歯科衛生士学校および障がい者歯科治療のための口腔衛生センターを開設しました。
平成26年4月より、南風原町新川にて口腔保健医療センターを開設し現在に至っております。