糖尿病と歯周病に関する研修会の開催について(開催11/27)
概要
日時
平成28年11月27日(日)午前10時~正午
場所
沖縄県口腔保健医療センター 2階 大研修室
対象者
歯科医師・歯科衛生士・医師・保健師・医療従事者
参加費
無料
演題
『歯科治療に生かせる糖尿病の知識』
講師
日本歯科大学附属病院総合診療科 准教授 小川智久先生
申込
沖縄県歯科医師会事務局へご連絡をお願いいたします。
TEL:098-996-3561
申込締切
平茂28年11月22日(木) ※厳守
講演内容
歯科治療に生かせる糖尿病の知識
日本歯科大学附属病院 総合診療科
准教授 小川 智久
糖尿病と歯周病との関係は深く、昔から糖尿病患者は歯周病に罹患しやすくまた歯周病の症状も重度であるようにいわれてきました。
事実、歯周病の重大なリスクファクターであり、その危険率は非糖尿病患者に比べ約2〜3倍高いと報告されています。糖尿病患者での歯周病の発症機序について、以前は糖要求性の高い特殊な口腔内細菌が糖尿病による高血糖状態で増加すると考えられていました。しかし、近年では糖尿病患者の歯周病発症のメカニズムについて、?高血糖下による白血球の機能低下、?コラーゲン代謝における抑制と分解の促進、?インスリン抵抗性が挙げられています。
糖尿病患者に歯周治療を行い健康な歯周組織を得ることにより、空腹時血糖とHbA1cが低下することが知られております。一方、積極的な歯周外科治療やインプラント処置などの観血的処置を糖尿病患者へ行う際には、患者の全身状態などを十分考慮しなければなりません。また、歯周治療後のSPTにおいても糖尿病患者では再発が生じやすいです。また、糖尿病による唾液量減少は様々な口腔内疾患の原因にもなっています。
本講演では、糖尿病に関する基本的な考え方や糖尿病と歯科疾患との関係、糖尿病患者の治療に際する注意点などについて解説しますので、明日からの臨床に役立てていただけたら幸甚であります。